椎間板ヘルニアの手術とは

椎間板ヘルニアの90%近くは手術以外の保存療法で改善することが出来ます。ただし、重篤な場合は手術をしなければなりません。

手術を検討したことがある人は、『ヘルニア日帰り手術!』という広告をご覧になったことがあると思います。厳密にいえば、これは手術ではなく、施術に分類されます。簡単にいえば、以下のように保存療法と手術の中間に位置する治療法であり、主にレーザー治療を行います。

◇椎間板ヘルニアの治療法

  • 〈病態が軽い〉保存療法 ※ブロック注射、理学療法、薬物療法など
  • 〈中程度〉施術 ※主にレーザー治療
  • 〈病態が重い〉手術

ここまで解説して、椎間板ヘルニアの患者さんが一番気になるのは『本当に治るの?』という点ではないでしょうか?その点について、詳しく解説していきましょう。

レーザー治療・手術のメリット・デメリット

まず、レーザー治療や手術については、色々な考え方や主張があることはご承知おき下さい。レーザー治療を行なっている医療機関は、レーザー治療の素晴らしさを主張するはずです。けれども、患者の立場から言えば、メリットだけではなく、デメリットも知りたい所ではないでしょうか?今回はあえてデメリットも含めて、紹介していきます。

【1】レーザー治療

局所麻酔を打って、背中から針を通してレーザーを照射する方法です。PLDDと呼ばれる治療方法が主流であり、切開するわけではないので身体にかかる負担も少ないと言われています。日帰りや1日の入院で治療が出来るので、時間的に余裕の無い人に人気のある治療法です。

ただし、保険適用外なので費用が高額になる上に、椎間板ヘルニアの状態によって施術の対象にならないことがあるのです。初期や中程度の椎間板ヘルニアに効果が高いようですが、主に長く椎間板ヘルニアを患っている人や脊柱管狭窄症を合併している人は不適応な施術だそうです。ちなみに、自分がレーザー治療に適応しているかどうかは、医師に相談して下さい。医療機関によっては、事前に無料相談を行なっていることもあります。

さて、気になる施術の成功率ですが『成功率100%!』と主張する医療機関もありますが、1~2割の人は改善しなかったとする医院もあります。経験豊富な医師による確かな診察が必要なので、レーザー治療を検討している人は自分が適応しているのか?ということも含めて、慎重に検討して行きましょう。

【2】手術について

手術はレーザー治療とは違い、長期間の入院が必要です。手術方法によって入院期間は異なり、1週間~3週間程度になることが多いようです。さて、気になる成功率ですが、医療機関によっては再発率2~3%と主張する所もあります。しかし、手術件数や医師の質は医療機関によって異なるので、一概には言えません。

椎間板ヘルニアは様々な手術方法がありますが、この病院で手術を受けると決めた以上は、エステのように『この手術をしてくれ』となかなか患者側から主張する訳にはいきません。専門知識のある医師の診察による指導に従うのが、原則だからです。

ですので、手術の場合は病院選びが非常に大切になってきます。手術の前にこちらが納得いくようにきちんと説明をしてくれる医師を選んで下さい。時間はかかりますが、納得のいくまで病院を回るのも1つの方法です。(余談ですが、MRI検査をしたら画像をもらっておきましょう。病院を回る時に再検査をすることがなくなって、費用と時間を省くことができます。)

最後に

自分の身体を守るのは、自分しか出来ません。『医師にお任せ』という受け身の態勢ではなく、納得いくまで医師の説明を聞いて、自分に合った病院を探すようにして下さい。
本や雑誌、インターネットで探すのも1つの方法ですが、最も頼りになるのは口コミです。
周りにレーザー治療や手術を受けた人がいたら、是非話を聞いてみて下さい。

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